株式会社タカラレーベン(8897)が株主優待制度を廃止する、と7月30日に発表がありました。
(株)タカラレーベンは東証1部上場の不動産会社。毎年3月末時点の株主に、「100株以上を保有する株主には、保有株数に応じて『お米券』を贈呈」していました。
そのお米券贈呈を、今年2021年3月末時点が最後とし、終了すると発表。
昨日は、残念がる株主さん達の投稿やニュース記事が相次ぎました。
では、(株)タカラレーベンがスポンサーのJリート「タカラレーベン不動産投資法人」(3492)はどうなるのでしょうか?
Jリートは株式会社と違って、利益の90%強を投資主(株式会社の株主と同義)への分配金に回すというルールがあります。
この仕組みがあるため、法人税がかからないのです。だから、Jリートは「分配金が高い」のです。
反対に言うと、利益の90%強を分配金に回さないといけないため、優待制度まで実施することが難しいのです。
ですから、ほとんどのJリートには優待制度がありません。
しかし、「タカラレーベン不動産投資法人」(3492)にはあったのです(^o^)
理由は、このJリートにはスポンサーは4つあるから。
1つは不動産デベロッパーのタカラレーベン・グループ。2つ目は、外資系の投資運用会社PAG。3つ目は、ビジネスホテルやリゾートホテルなどの管理運営をする共立メンテナンス。4つ目が、家電量販店のヤマダ電機を有するヤマダホールディングスです。
4つ目のスポンサーから、投資主優待としてヤマダ電機で使える「YAMADAお買い物優待券」が提供されるのです。
優待券1冊には、500円分が5枚で綴られていて、計2,500円分。
1回の買い物金額が税込み1,000円以上ごとに、500円の優待券1枚が使えます。これが無くならないことを、祈ってます(笑)
ちなみに優待券の使い方は以下です。
税込み1,000円ぴったりの買物の場合、500円の優待券を1枚出すと、50%オフの500円でその商品を買えます!
でも、1回の買い物で最大5枚(1冊分の2,500円分)の優待券しか使えません。例えば1万円の商品だと、割引してくれるのは最大2,500円分だけ。
税込み1,000円や5,000円など、なるべく1,000円ぴったりの単位に近づけて、半額割引になるようにするのが一番お得。複数の少額商品を合わせて1000円ぴったりに近づけるよう購入するのがオススメです(^o^)
ちなみに、ヤマダウェブコムなど通販には使えません。詳細は確認してください。
タカラレーベン不動産投資法人 2021年7月30日終値は、130,600円。分配金利回りは4.59%と、Jリートの中では非常に高いです。決算月は2月と8月。ですから、8月27日15時までに10口以上の投資口を買えば間に合います(笑)11月中旬頃に優待券が送られてはずです。
優待券の利用期限は6ヶ月間。11月に来る優待券だと、翌1月1日から6月末までが有効期間です。
スポンサーの1つから提供される「YAMADAお買い物優待券」。こちらは、このまま残っていてほしいですね(*^^*)
タカラレーベン不動産投資法人
予想分配金 2021年8月期 3,100円、2022年2月期 2,900円と発表しています。
2021年7月30日終値現在の投資口価格(J-REITの場合の「株価」に相当)は、130,600円。
予想分配金利回りは4.59%。
保有物件数37、取得価格合計86,792百万円(2021年7月15日現在)。
NAV倍率1.20。
※NAV倍率とは、株式のPBR(株価純資産倍率)に当たる。計算式は、投資口価格÷1口当たりのNAV(不動産の時価に基づく純資産価値Net Asset Value)。PBRのように、NAV倍率が1倍より大きい場合は割高といえる。